遺族年金は非課税 特養に年金だけで入居できたのに

遺族年金は非課税を知っていたら 暮らし

ユニット型の特別養護老人ホームに入れてあけだかった

義母について、とても後悔していることがあります。

義母
岡山で一人暮らしをしていました。私たち長男家族は関西在住なので、なかなか会いにいくことはできません。車で30分の所に住んでいる義弟が、1週間に1回ほど義母の家に行ってくれていました。
とても自由が好きな人で、常にマイペースでした。仕事を辞めてからは同年代の人たちと行動を共にすることはありませんでした。膝を痛めていましたが、朝早くにひとりで散歩をしていました。

ユニット型特別養護老人ホーム

介護ヘルパー

わたしは50歳を越えてから、介護ヘルパーのパートをはじめました。
ユニット型介護施設
ユニット型の特別養護老人ホームで働いた時に、ユニット型なら束縛されない自分らしい生活を送れるなと思いました。

ユニット型とは

ユニット型特養見取り図

10人程度を基本として生活します。
個室の中心にリビングなどの共用空間があります。
リビングの中心にはテーブルが置いてあり、食事の時だけでなく、それぞれが自由にリビングで過ごすことが出来ます。
全室個室なのでプライバシーが守られます。

各居室にトイレ洗面台がついている所が一般的です。トイレや洗面台がついていない所もあります。それぞれです。

ユニットごとに担当の介護職員がつくため、信頼関係が築きやすく、利用者一人ひとりの生活リズムを尊重した、きめ細かい介護が提供できます。4人部屋が中心の従来型とは違う、ユニット型の良さを、介護従事者として、わたし自身が身をもって知りました。

居室
部屋には好きなものを持ち込めるようになっていて、タンスを持ち込んで、その引き出しから服を自分で選ぶことができます。テレビもほとんどの方が持ち込まれていました。仏壇を持ち込んでいた利用者さんもいらっしゃいました。

できるだけ自宅と変わりない生活を送れるよう配慮されています。

近くにユニット型の特養が建設されていた

建築中の特別養護施設

義母の家に行った時に、近くにユニット型の特別養護老人ホーム(特養)が建設中であることを知りました。ユニット型の特養は大変人気で入所の待ちが多いですが、開業時は比較的希望通り入所可能だったりします。人口密度の関係だと思いますが、関西圏と比べて岡山の介護施設はどこも比較的に余裕があります。

自由気ままが好きな義母には、ユニット型の特養での生活が一番適していると思っていました。その頃義母は介護認定を受けていませんでしたが、膝が悪くて歩行が困難なので、要介護2の認定はおりるだろうと思えました。

その施設の開業案内のチラシを探し回って何とか見つけることができました。開業前の説明会の日付が書かれていました。

義母の自宅から近い、このユニット型特養に絶対入れてあげたいと思いました。

離れた所に住んでいて、仕事もあった私はその説明会に行くことが難しく、夫を通して義弟に行ってもらうことをお願いしました。

しばらく経って、義弟から

費用が高いので、もらっている年金で入ることは難しい。

夫を通してのこたえでした。

不足分を出せるものなら出したかったですが、私学の大学生が二人いる我が家の家計は火の車。費用を出すという言葉も言えず、ユニット型の特養の話はたち消えました。

その後、デイサービスに行く計画を立てたら、肺炎になって入院したり、落ち着いて自宅で生活できるようになったら、また入院したり。結局膝が悪くて一人暮らしが難しくなったので介護老人保健施設(老健)にお世話になりました。従来は入所期間は3〜6ヶ月程度と短期間ですが、そこではその定めはありませんでした。

嫌嫌な老人

天井が高くてカーテンで仕切られている殺風景な部屋で過ごしていました。はじめの頃はリハビリをがんばると言っていましたが、次第にその気力は失せて、車いす生活になりました。

そこの施設を母は気に入っていないようでした。施設の方にお願いをしても、なかなか対応してもらえないことがあったり。個性が強すぎる義母は、快く思われていない印象でした。

最終的には義母の嫌が爆発して、精神科の病院でお世話になって他界しました。義母のことを思うと申し訳なかったという思いだけです。できることはいくらでもあったのに、何もできなかった、いやしなかった…

ある事実を知って唖然

遺族年金は非課税という会話

義母が介護老人保健施設に入所して大分たってから、務めていた介護事業所で、ケアマネージャーが利用者さんとの電話で「遺族年金は非課税扱い」と話されていました。

あとでそのケアマネージャーに確かめたら、その通り遺族年金は非課税所得だと。だと。特養などの公的施設の費用は、非課税世帯だと安く賄えるんですよね?とたずねると「そうよ」。

唖然とした表情

義母は受け取っていた年金の範囲内で、ユニット型の特別養護老人ホームに入居できたのです。

額面では、住民税非課税に該当しない年金を義母は受給していました。しかし遺族年金部分が非課税なら住民税非課税世帯だったのです。義母から年金の額面しか聞いていなかったので、住民税非課税世帯だったということを知りませんでした。
介護保険 「限度額 第二段階」が適用されると、ユニット型特養の居住費・食費が60,300円です。何も適用されない場合は127,530円です。この127,530円が必要だと思っていました。住民税非課税世帯に対しては、負担限度額が設けられていて、大幅に負担が軽減されるのです。年金内で十分特養の費用を賄うことができたのです。【この数値はある資料をみたものです。】
その事実を知って唖然としましたが、もうあとの祭り。その時点で希望していた特養に空きなどありません。

義母は認知症の症状が急激に進んで、職員の方々に暴力で訴えるようになったそうです。対応が困難ということで、精神科病院へ転院と決められ、老健の送迎車で送られました。その車中にわたしは付き添いました。

義母はわたしには手をあげることはありません。申し訳なくて、ついつい「ごめんなさい」が出てしまうわたしの話しをずっと聞いてくれていました。

ユニット型の特養で自由に自分の思う生活を送れていたら、精神科に転院ということは回避できていたのでは、と私は今でも思ってしまいます。こればかりは結果論であって、どうとも言えない部分もあります。

でもわたしは義母の介護にあたり、正しい知識をもっていなければならなかったのに、介護の仕事をしていたのに、何て無知だったのだろうと恥ずかしい限りです。

施設の開業を知った時にケアマネージャーに相談していたら、ユニット型の特養に入ることが実現したでしょう。説明会には施設側のケアマネージャーも出席されていたと思います。何としてもわたしが説明会に行かなければなりませんでした。

何事も専門家に相談しながらすすめていくことをおすすめします。

地域包括支援センターが高齢者の総合相談窓口です。介護、健康、生活の困りごと(虐待・金銭・権利擁護など)があったら、お住まいの地域を担当する地域包括センターに電話してみてください。

そして「住民税非課税世帯」は、様々な恩恵をうけることができます。知っておいてください。そして遺族年金や障害年金は非課税所得です。

やさしい風景

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました